◇Bottleneck Sliderの作り方

text/ 原 マサシ

ぼくがスライドギターに興味をもってしまったのは、なんといってもロリ−ギャラガ−のせいである。15歳の時、オランダ人のフランクという友達から"LIVE IN EUROPE" というカセットテープをもらった。 その頃ぼくはそのカセットばかり聞いていた。毎日毎晩、そのカセットがラジカセから外れる事はなかった。 当時のその擦り切れたぼろぼろのカセットテープは今でも ぼくの手許にある。そのカセットをふと目にするたび、 ぼくはその当時のほろ苦い青春を思い出す、、、、

" ウ〜ン、難しすぎて弾けない......."

ちょうどその頃、同時期にジョニーウィンターやミックテイラーのストーンズ、 もっと後になってからは オールマンズやリトルフィート、そしてサンハウスや ロバートジョンソンなんかも聞くようになった。 そのころぼくはボトルネック奏法なんて知らなかったので、 一生懸命普通の弾き方でトライしてはあのニュアンスが出せず、若くして才能の限界を感じはじめていた。 その後、始めてスライドギターの演奏を目にした時、 今まで無理矢理スライドギターのフレーズを指弾きで コピーしていた時間を返して欲しいと真剣に思った。 いまの歪んだぼくの性格はこの時のトラウマによるものだと 専門家は語る。
さて、そのスライドギターを弾くのに必要不可欠なのが スライドバーである。これまでスライドバーにはギタリストそれぞれ色々なものが使われて来た様だ。 古くはナイフ(古いテキサスのいろんな人)、 藥瓶(デュアン他いろんな人)、 水道管 (ジョニーウィンター)、 指輪(ジミヘン)、 車やバイクのパーツ(友人)、 S&Bのとうがらしの空き瓶(知り合い)、そしてワインボトル等の酒瓶、etc... さらに 現在はわざわざ作らなくても楽器屋さんにいろんな種類の優れたスライドバーが置いてある。 値段も 500円〜2000円と手ごろだ(うっ、話がおわってしまう)。

そこで今回は、自分でスライドバーを作ってみる事をお勧めする。ワインのボトルを使った非常に原始的なやり方である。

では以下にやり方を紹介しよう。


用意するもの

*使う指がきちんんと入るワインボトル、(とくにワインボトルでなくてもよいが、 重量のしっかりあるものをお勧めする。薄すぎてもダメ) また、なるべく首にでこぼこのないストレートなもの。

*タコ糸

*油と洗面器になみなみの水

手順

1タコ糸に油をしみ込ませる。

2ボトルのくびにしっかりと巻き付ける。

3火をつけて燃えきるまでまつ(注;この時に、ジッポーオイル等で火の出を補ってあげるとさらに良い)。なるべくボトルの底をもち、使うくびの方に 火をやらないようにする(ヤケドするから))。

4燃え尽きたらいっきに用意した冷水につっこむ(ここでもたもたしているとNG!)。 上手く行けば2つに切断されているはず。

5手を切らないように、切り口をヤスリで整えて完成。
(ヤスリがなければ表に出てコンクリのじめんでガリガリ)




以上で完成である。 が、これがなかなか難しい。 ぼくも未だに成功率は2、3本に一本である。 ガラスカッター等を用いたりするともっと簡単にいくのではないかとも思うが、 もうこのやり方に慣れてしまった。みなさんも是非自分だけの一本を作って みてはどうだろう。
ちなみにスライドバーは、軽いものより重いものの方がよりサステイン を稼げるような気がします。また、金属のものよりガラスのもののほうが、 よりクリアに響き、アコーステックギターで特にその違いが顕著に出るような気がする。 さらに同じ金属でもスチールのものとブラスのものでは 全然かってが違います。 使用するギターや出したい音、そしてなにより弾きやすさが大切だと思うので、 それぞれの目的にあったスライドバーを見つけてどんどん弾きまくろう。
ちなみにぼくは、ステージで幾度となく自作のお気に入りを落として割って しまっているので、最近はもっぱらブラスの重たいのを愛用している、、(ステージではネ!)

では、健闘を祈る!

原 マサシ


ぼく自作のボトルネックスライダー達!
お気に入りのレコード、ライ・クーダーのパラダイス・アンド・ランチにのせて、、



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