◇Fender 1965 stratocaster "Hoost"

body: Solid alder (original black finish)
neck: Brazilian rosewood on maple (round board)
with Jim Dunlop 6100 frets and five way selector switch

Hoost


ギターを始めて10年以上になる。これまで沢山のレコードを聞いて、沢山のギタリストを好きになった。実はギターを始めたティーンも半ばの頃、ぼくが夢中になったギタリストはギブソンユーザーが多かった。
最初に夢中になったのがガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュ。そこからルーツをたどりエアロスミス、ミック・テイラーのストーンズ、さらにはそこからブルースロックにのめり込み、、というセオリーどうりの来し方で、その手のレコードを聞きあさっていた。なかでも当時ピンときたのがピーター・グリーン&ダニー・カーワン、ポール・コゾフやマイク・ブルームフィールド、ゲイリー・ロシントンにビリー・ギボンズ、そしてもちろんデュアン・オールマン、、、みな名うてのレス・ポールユーザーである(例外にロリーギャラガーにはハマったけど、、、)。同時期に聞き出したブラック・ブルースもやはりB.Bやアルバートのようなスクイーズ系の泣いてるギタリストの方がピンと来た。やはりギブソン系である。いまでこそぼくのナンバーワン・フェイバリットであるアルバート・コリンズやゲイトマウスやスヌークスなどに夢中になったのはもう少し後の事である。当然のごとくぼくはレプリカのギブソン・レスポールを手に入れて明日のデュアン夢見てギター・キッズしていた、、、ところがだ!!!

18歳の時、ぼくはとんでもないものを観てしまった。ジミ・ヘンドリックスのモンタレーポップの映画である。もちろんそれ以前からジミのファンだったしウッドストックなんかの映像も観ていた。モンタレーポップのレコードももっていて好きで良く聞いていた。だがあの映画を観た瞬間、 自分の中の何かが壊れた!今までの自分がリセットされてしまった。そしてぼくは当時大人数で活動していたジョージ・パイを一度終わらせて、新たに3ピースでの活動を決意した。それから毎日の生活のキーワードがジミヘンになった。当時通っていた夜学の卒業論文のテーマも「ジミ・ヘンドリックスとエレキギター」であった。
だいたいあれは精神の熟していない10代のガキが観るモノではない。屈折するって、、マジで。実際あの会場の半分位の客、ひいてるもん、、(特に最後は顕著)。もちろんその後、すぐに楽器店に向かった。彼があそこで使った同じモデルのストラトがどうしてもほしくて、、。熱心に捜しまわってやっとみつけた!高かった、、、。どう逆立ちしてもハナタレのクソガキに手が出る金額ではなかった。そしてぼくはその時誓った。
『よし、いつかこのギターを手に入れよう。このギターを手に入れる事を夢に見てギターを引き続けよう。こいつを目標にプレイし続けよう。そしていつか必ず、、』ジミのモンタレー・ポップがぼくの全ての始まりだった。

そしてぼくはついにこの1965年初期型のオリジナルブラックを10年越しに手に入れた。憧れのギター。ネックを握りしめるとゾクゾクする。魔性の玩具、、。

ぼくはこの一本と心中する覚悟を決めている。

原 マサシ


back to Columns or Index

お問い合わせはこちらmandm@georgiepie.comまで