no.6/ TEAM GEORGIE PIEのみち
La Vida Tour 2003 - spring
 其の2

 
 
3月10日

市内の高台に堂々とそびえる善光寺はまさに長野市の中心といった風である。我々はその表参道を歩いて登っている。晴れているのに気温は低く、小雪がちらついている。マサシの案内で蕎麦を食べに行く。蕎麦は非常においしい。二軒ハシゴして、昼食を終えた。今日のライブは長野「Live House J」。原マサシ凱旋ライブだ。午後3時にJに到着した我々を待っていたのは某ライブハウスのH氏。氏は以前から西日本方面におけるライブのブッキングやプロモーションなどの我々の活動を全面的にバックアップしてくれている。まさにGEORGIE PIE西の応援団長といった感じの頼りになる人である。これから数日は我々に同行してくれるという。感謝である。
早速リハーサルに入るが、群馬以上に苦労してしまった。ドラムが「鳴らない」のである。ドラムは生楽器である為、部屋の形、天井の形等によって鳴り方が変わる。だから我々のレコーディングでは、そのスタジオ内でよく「鳴る」ポイントにドラムをセットすることから始める。しかし、ステージの上ではドラムセットの移動も難しく、思うような音にならないのである。普段のライブではマサシも私もモニターからドラムの音を返すことはまずしない。生音で十分聞こえるから、というよりは、そのような状態にステージ上の各音のバランスを作るのである。ここではそのバランスが作れなくて苦労した。梅ちゃんは蕎麦屋にいたときの幸せそうな顔とはうって変わって厳しい顔をしている。チューニングやモニターの具合を変えてなんとかしようと懸命だ。「外音」は犬ちゃんが厳しくチェックしている。こちらもだいぶ苦労していたようだ。
リハーサル後にH氏をまじえてまた蕎麦屋へ。そしてライブへ。予想外にお客さんは入っている。MCの最中にマサシの長野時代の友人達から声援が飛ぶ。「待ってたぞ〜っ!」「カッコイイ〜!」などとマサシがMCをするたびに反応がある。客席にはマサシの弟がいたのだが、一緒に来ていた友人数人に囲まれ「オメーの兄ちゃんスゲーな!」と言われていたのには笑えた。兄弟でスターである。ちなみにこの日『スター★』を演った。ライブ終了後も楽屋にマサシを訪ねる人、人、人。声援を送ってくれた友人とマサシは、お互いの近況、友人のこと、ツアーのことなどを本当に懐かしそうにしばらく楽屋で語り合っていた。
相変わらず雪がちらつく中、H氏を含めた6人で打ち上げに繰り出す。料理がおいしい居酒屋と紹介された「T」へ行く。山の幸がおいしい。が、このお店の名物親父が宴席に乱入してきた。しかも焼酎片手に!
もうあとは親父の独壇場である。この親父は見ているこっちが幸せになるような笑顔を見せる。話の内容は人生訓や若者への軽い説教といったありきたりものなのだが、話し上手もさることながら、合間に見せるこの笑顔のせいで、引き込まれてしまうのだ。すっかりエジキの私は大声で「バカッ!」と一喝される羽目になり、一同大爆笑。そしてニカ〜ッとあの笑顔。う〜ん、憎めない人だ。67歳にしてまだ「ピンピンだ」と豪語する親父にすっかり翻弄されて店を出る。まだ、時間が早いので昨夜飲みに行った店へ行く。ここのモツ煮は絶品で3回もおかわりしたほどである。ぜひグルメのH氏にも食べてもらおうと意気込んで注文した所、「今日は売り切れ」。一同放心。午後3時解散。

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